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上板橋の喫茶店で写真展 戦前の松本の日常をガラス乾板からデジタルで再現

上板橋の喫茶店で写真展 戦前の松本の日常をガラス乾板からデジタルで再現

店内に展示した写真と店長の坂本さん

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 東武東上線上板橋駅近くの喫茶店「喫茶さかもと」(板橋区常盤台4、TEL 03-3934-4018)で3月1日から、横内勝司さんの写真展「-時を超えて-」が開催されている。

石田さんが製作した「横内勝司写真集」とポストカードの一部

 横内勝司さんは、長野県松本市出身で1902(明治35)年生まれのアマチュア写真家。横内さんによると、20代でカメラを手に入れると、写真そのものがまだ珍しい時代に、農業を営みながらガラス乾板に昭和初期の松本地方の人々の暮らしや山岳風景を収め続けた。イーストマンコダック社が主催する世界大会で1位を獲得したのを始め、数々の写真コンテストなどで活躍したが、病のため33歳という短い生涯を閉じた。

 横内さんの写真が再び世に出たのは、同県安曇野市在住の写真家・石田道行さんが2014年に松本市内で開いた個展に、横内さんの家族が訪れたことがきっかけ。自分の父親が撮っていた写真を見てほしいと依頼された石田さんが、横内さんの家族が保管していたガラス乾板と出合い、何度も横内さんの家に通ってガラス乾板約1000枚に焼き付けた画像をデジタルカメラで記録し、撮影を行ったという。

 石田さんは、印刷し再現した約70点を手作りの額装を施して写真展を企画し、写真集も発行するなど2015年に長い間埋もれていた作品を紹介する。石田さんは「つららに手を伸ばして喜ぶ子ども、頬をつねり合う子どもなど、子どもたちの生き生きとした姿や風景は、当時の限られた技術で工夫され、現代にも通用する写真になっている。子どもも村人もいい顔をしている。戦前の日本には、こんな平和で豊かな農村があった」と話す。

 今回の写真展は、2016年9月から都内で開催した横内さんの写真展に、店主の坂本新介さんが訪れ感銘を受けたことから。同店はギャラリーではないが、「多くの人に見てもらいたい」と店内での展示を企画。石田さんに連絡を取った坂本さんの熱意により、石田さんから写真を借り受けることになった。これまで何度か店内喫茶スペースで展示をしてきたが、ここまでの点数の展示は今回が初めてという。

 店内で一度に展示できる点数が5~6点と限られているため、会期中は2~4週ごとに作品を入れ替えながら展示する。石田さんが製作した写真集(2500円)とポストカード(12枚セット700円)も店内で販売する。

 営業時間は11時~20時30分。月曜・火曜定休。写真展は10月1日まで。

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