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イオン板橋で「平和展」 小・中学生の絵画・ポスター作品や東京大空襲の資料など

「平和と戦争」をテーマとする小・中学生の作品と、板橋区郷土資料館による資料が展示される(昨年の様子)

「平和と戦争」をテーマとする小・中学生の作品と、板橋区郷土資料館による資料が展示される(昨年の様子)

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 イオン板橋ショッピングセンター(板橋区徳丸2)5階の特設会場で3月4日、板橋区平和都市宣言記念事業「平和展」が開かれる。

郷土資料館による、板橋区の戦時下の暮らしぶりや空襲に関する資料も展示される(昨年の様子)

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 同展は3月10日の「東京都平和の日」に合わせて毎年行われており、板橋区による平和記念事業の一環として、区内小・中学生が「平和と戦争」をテーマに描いた絵画・ポスター優秀作品30点と、板橋区立郷土資料館(同区赤塚5)所蔵の戦時関係資料のパネルを展示。過去にはエコポリスセンターや教育科学館など区の公共施設を会場にしていたが、2007年に同会場(当時は板橋サティ、2011年~イオン板橋に名称変更)へ場所を移してから今回の開催で10回目を迎える。

 郷土資料館の学芸員・齊藤千秋さんは、同館からの展示内容について「昨年は学童疎開を中心に展示を行ったが、今回はそのほかに、戦時中の区民の暮らしぶりや空襲被害区、文化財である東京第二陸軍造兵廠(ぞうへいしょう)に関するパネル展示などを用意している」という。

 同区平和都市宣言記念事業を担当する総務課部総務課の畑健志さんは、「小・中学生の作品や、戦時下の区の状況や空襲被害などの資料に触れ、来場するあらゆる世代の人が平和について考えを深めるきっかけになれば」と話す。

 総務省の資料によれば、同区には明治時代初期から軍需工場(板橋火薬製造所~東京第二陸軍造兵廠)があり、第二次世界大戦下の1940(昭和15)年時点には下請けとなる中小の機械工場が1980カ所あったという。1942(昭和17)年4月18日に赤塚地域で発生した日本初の空襲被害をきっかけに、翌年10月には赤塚から現在の練馬区光が丘一帯に首都防空の要となった「成増飛行場」が作られたこともあり、1944(昭和19)年12月から終戦を迎える翌年8月までに同区の空襲被害は死者500名・被害建物1万2000軒・被災者6万人余りを数えたとされている。

 3月10日に行われる「東京都平和の日」記念式典では、14時から1分間の黙とうを実施し、1945(昭和20)年同日未明に発生した東京大空襲による犠牲者や戦争で亡くなった方々の鎮魂・冥福祈念と、世界の恒久平和を祈願している。

 開場時間は11時~22時。入場無料。3月9日まで。

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