「子育て応援児童館CAP’S東新」の愛称で親しまれる板橋区立東新児童館(板橋区東新町2)で12月9日、世代間交流となるクリスマスイベント「サンタになろう」が開催された。
1歳児以上の幼児とその保護者20組が参加した同イベントは、普段はプレゼントをもらう立場の子どもたちがサンタとなり、近隣の施設にプレゼントを配りに行くというもの。
子どもサンタがプレゼントを届ける先は「たまりば・とうしん」(東新町2)。サロン活動など、近隣のお年寄りを中心に、地域のたまり場・交流の場として利用されている。
クリスマスイベントとして交流が始まったのが4年前。世代間交流を希望していた同サロンの呼び掛けに、同館が応える形でスタートした。
同館館長の庄野さんは「児童館のイベントの中で、世代間交流はやるべきイベントだと考えていた。その思いにタイミングよく声を掛けていただいたのがきっかけ」と話す。
子どもたちは児童館でサンタの服装に着替え、プレゼントを持って同サロンへ。シイの実で作ったサンタの人形などを集まったお年寄りにプレゼントした。小さなサンタの登場に「気持ちのこもったプレゼントがうれしい」「かわいいサンタだね」など会話も弾んだ。お返しに、折り紙のサンタクロースなどが渡され、小さなサンタたちも笑顔を見せた。
庄野さんは「2年前からは商店街を回るハロウィーンイベントも始めるなど、世代を超えた地域の交流に積極的に取り組んでいる。今後も交流の機会をたくさん持ちたい」と期待を寄せる。