日テレ・東京ヴェルディベレーザは2月22日、AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)出場に伴い1試合多く消化する中、暫定首位で迎えた「2025/26 SOMPO WEリーグ」第16節で、INAC神戸レオネッサと味の素フィールド西が丘(北区西が丘)で対戦し、0-2で敗れた。気温18.3度の初夏のような陽気の中、2051人がスタンドに詰めかけた。
天王山を前に、笑顔を見せる両指揮官。日本女子サッカーを長年支えてきた、日テレ・ベレーザの楠瀬直木監督(左)とINAC神戸の宮本ともみ監督(右)(写真提供=WEリーグ)
日テレ・ベレーザは序盤から積極的に攻め込み流れをつくる。9分、FW伊藤琴音選手のミドルシュートはわずかに枠を越え、クロスバーの上へ。24分にはMF塩越柚歩選手がドリブルで持ち込み、鮮やかなターンでDFを交わしてシュートを放つも惜しくも枠外。チャンスをつくりながらも得点には至らなかった。
31分、INAC神戸に右サイドを崩され、この日でWEリーグ100試合連続出場となったMF成宮唯選手に先制点を許した。それでもスタンドからは落胆のため息ではなく、「次があるよ」「ベレーザ頑張れ」「切り替えていこう」と前向きな声が飛び交い、選手たちを後押しした。
流れを変えたい日テレ・ベレーザだが、セカンドボールを拾われる展開が続き、主導権を握れない時間が続く。後半41分には、INAC神戸のDF水野蕗奈(ふきな)選手に追加点を決められた。2点を追う展開で最後までゴールを目指し、シュートで終わる姿勢を見せたが、日本代表GK大熊茜選手の好セーブに阻まれ、ゴールネットを揺らせないまま、試合終了の笛が鳴った。
試合後、ゴール裏にあいさつに向かった選手たちへ、サポーターからの温かな拍手が広がった。8日間で3連戦(2勝1敗)を戦い抜いた選手たちをねぎらう拍手だった。
楠瀬直木監督は「直近2試合をしぶとく勝ち切り、良い流れで臨めたと思っていた。だからこそ、0対2の結果は少なからずショック」と振り返った。その上で、「簡単に首位になれるほど甘くない、ということを改めて学ばせてもらった。ただ、まだ諦める段階ではない。AWCLやカップ戦もある。若手の台頭でチーム力をさらに高めていきたい」と前を向く。
WEリーグ発足以降、リーグ戦で白星のない相手を前に、またしてもその壁を越えられなかった。これで勝ち点を38に伸ばしたINAC神戸が首位に浮上。浦和レッズレディースがAC長野パルセイロレディースに5-0で快勝し勝ち点35で並んだが、得失点差により日テレ・ベレーザは3位に後退した。
前日には、男子の東京ヴェルディが激闘の末勝利し、J1「EAST」首位に立った。30年来のヴェルディサポーターの男性は「女子サッカーの認知度を高めていくのは簡単ではないが、同じクラブとしてベレーザには頑張ってほしい」とエールを送る。
次のホームゲームは3月1日、「2025/26 WEリーグ クラシエカップ」グループステージ第3節でマイナビ仙台レディースと対戦する。「ベレーザ縁日」やスタジアムグルメは試合のチケットがなくても楽しめる。14時キックオフ。