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志村坂上に大正時代の蔵を改装した複合施設「板橋ととと」 カフェ・書店併設

「板橋ととと」入り口 建築年は不詳だが蔵と同時期に建てられたものと考えられている。

「板橋ととと」入り口 建築年は不詳だが蔵と同時期に建てられたものと考えられている。

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 江戸初期より板橋区小豆沢で屋敷を構えてきた名主・蓮沼家の旧邸宅を改装した複合施設「板橋ととと」(板橋区小豆沢2)が11月29日にオープンした。

施設に入る、タイムトラベル専門書店「utouto(うとうと)」

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 同施設に居住していた先代が2年前に逝去。土地をどのように管理していくかが検討されていた。マンションに建て替える案もあったが、建物の歴史も古く、取り壊すのではなく、「この建物を活用し、地域へ恩返ししていく場所にしたい」という思いから同施設のプロジェクトが始まった。

 敷地内には、「母屋離れ土蔵」「2階屋」「東ノ蔵」「西ノ蔵」の計4棟の建物がある。今回は、その東ノ蔵を改装し、自家製の焼き菓子とスペシャルティコーヒーを提供するカフェ「apollon(アポロン)」と、タイムトラベル専門書店「utouto(うとうと)」の2店舗がオープンした。

 東ノ蔵は、1916(大正5)年築の納屋蔵。改装の際、納屋蔵からは農機具や生活用品、江戸後期からの古文書が見つかっている。その大部分は板橋区郷土資料館(赤塚5)へ寄贈された。店舗内装には、蓮沼家で使われていた家具も生かされている。

 施設名の「ととと」には、「人と人と人」「過去と今と未来」がつながる場所になってほしいという願いを込めたという。

 明治末期築の西ノ蔵はレンタルスペースとして整備予定で、現在改装中。他の建物は用途を検討中。

 営業時間は10時~17時。火曜・水曜定休。

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