
板橋区立グリーンホール(板橋区栄町)で3月14日、「第15回福祉の森サロン交流フェスタ」が開催された。主催は板橋区社会福祉協議会。
「孤立や閉じこもりを防ぐ誰もが立ち寄れる地域の居場所づくり」として、区内約330カ所に広がる「福祉の森サロン」の活動を区民に知ってもらうのが目的。日頃の活動内容、成果を発表する場としても、サロン継続のモチベーションとなるような工夫を凝らし、年に一度開催している。
会場は3つのコーナーで構成した。展示・販売・体験コーナーでは手芸品、コーヒー豆や焼き菓子などが並び、ホールでは10団体による玉すだれ、フラダンス、オカリナやウクレレ演奏が披露された。子育てコーナーには折り紙つりや缶バッジ作りのブースが出展。他に、板橋を拠点に活動するお笑い芸人集団「板橋シアター咲」によるお笑いショー、子ども向けの「ふくしかみしばい」なども披露された。
初の試みとなったのが「キラキラ板橋コレクション」。好きな音楽に乗せて、「自ら一番キラキラできる」服装やコスプレでランウェーを歩くファッションショーも企画。着物や浴衣、マジシャン姿など、色とりどりの衣装を着けた7組が参加した。
出展者で、NPO法人「いたばし子育て支援・フラワー」代表の松村良子さんは「福祉というと特定の人が対象になると思われがちだが、地域共生社会を目指しこの地域で生活する人たちを丸ごと受け入れるつもりで活動を続けていきたい。今後は社会貢献をしたい地元企業とのつながりも模索していく」と話す。
ロビーに設置した桜の花びらをかたどったメッセージボードは、来場者の声で埋め尽くされ満開の花を咲かせた。「楽しかった」「盛り上がった」などの声に混じり、「サロンを盛り上げよう」「サロンに参加してね」など福祉の森サロン自体を元気にしたいというメッセージも多く見られた。
同協議会地域福祉課主事の桜井典子さんは「平日の開催だったが、昨年の土曜日開催と同じくらいの来場者があり、開始前には行列もできた。今回初めて『福祉の森サロン』を知り興味を持った方が、参加したい、立ち上げたいなど一歩前に進めるような情報発信やイベントを企画していきたい」と意欲を見せる。「既に活動中の方々へは、サロンをさらに盛り上げたいと思ってもらえるよう支援を続けていけたら」とも。
次回は家族連れなども来場しやすい土曜・日曜・祝日も候補に開催を検討しているという 。