
石神井川に架かる中根橋の河津桜が現在、見頃を迎えている。
中根橋には早咲きの河津桜が植えられており、毎年ソメイヨシノより一足早く開花することで知られる。濃いピンク色の花が特徴で、満開時には橋の景観を華やかに彩る。今年も開花すると、石神井川沿いを散策する人の中には足を止めて、写真を撮ったり桜を見上げて春の訪れを楽しんだりする姿が見られる。
区内在住の原田ゆりかさんは「毎年楽しみに見に来ている。先ほどはメジロやヒヨドリが桜の木に止まる姿が見られたのでうれしい。ソメイヨシノは小豆沢公園のグラウンドでの花見がお勧め」と話す。
中板橋商店街の自転車店「サイクルショップアベ」店主の阿部さんによると、河津桜の開花は昨年に比べ3、4日遅かったという。石神井川沿いの桜並木は板橋十景にも選ばれており、「年間を通して一番にぎわうこの時期に、商店街にもたくさんの人が来てくれたら」と期待を込める。
板橋区観光協会によると3月21日~4月3日には、ソメイヨシノの開花に合わせて中板橋~久保田橋間で「桜ライトアップ」を、3月22日には「サクラマルシェ」を予定。SNSではソメイヨシノの開花状況を発信している。