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志村第三小で命の大切を学ぶ「赤ちゃん先生」クラス 板橋区内で初開催

「赤ちゃん先生」とその保護者たち

「赤ちゃん先生」とその保護者たち

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 志村第三小学校(板橋区清水町)で2月3日、乳幼児との触れ合いや、その保護者から出産や育児の話しを聞く「赤ちゃん先生」クラスが開催された。

「赤ちゃん先生」と触れ合う児童たち

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 赤ちゃん先生クラスとは、NPO法人「ママの働き方応援隊」(鹿児島県奄美市)が運営する事業で、赤ちゃんが「先生」となり、その保護者と一緒に学校や高齢者施設などを訪問し、触れ合いや、出産、育児の話しなどを行う。赤ちゃんの持つ安らぎや癒やしを感じてもらい、情緒が豊かになる。表情や泣くことで表現する赤ちゃんの感情を読み取ろうとするうちに、他人を思いやる気持ちやコミュニケーションの向上を目的としている。小中学生向けには、命の大切さを感じることでの自己肯定感の向上、高校大学生向けには、育児体験を通しての自分自身のキャリアの確立などの効果もあるという。

 当日は体育館で同校2年生に向けて授業が行われ、6カ月から3歳までの乳幼児6人とその保護者が参加。テーマは「どれだけ大きくなったかな?」。赤ちゃんと手足の大きさを比べて自身との違いや、成長を感じてもらった。抱っこや手遊び、一緒にハイハイをするなどの触れ合い、保護者から妊娠や出産、育児の話しがあったほか、クイズが出題された。赤ちゃんが途中で泣き出してしまうと、「どうして泣いていると思う?」と保護者からの問いかけに、「緊張しているのかな」「抱っこしてほしいのかな」などという児童からの返答や、一緒にあやして泣き止ませようと奮闘する姿が見られた。

 参加した児童からは「赤ちゃんがかわいかった」「抱っこしてみたら意外に重かった」「お母さんは大変だなと思った」などの感想が聞かれた。

 同校の福井みどり校長は「普段とは違う授業で、赤ちゃんを思いやる優しい姿や言葉がたくさん見受けられた。自身の成長を感じたり、命の大切さを感じたりすることができたのでは」と話す。

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