板橋区役所本庁舎(板橋区板橋2)にある「人材育成センター」で2月25日、「未来は自分たちでつくる!いたばしシニアの挑戦」と題した「コミュニティビジネス大交流会」が開かれた。
交流会会場に設置されたボードには、参加者によるビジネスのアイデアや要望が書かれたポストイットが数多く貼られた(写真)
板橋区の長寿社会推進課が手掛ける「シニア世代コミュニティビジネス推進事業」の一環として行われた同イベントには、昨年9月から区内各地で催された「板橋区コミュニティビジネスセミナー」の受講生や、地域の支援機関関係者、聴講に訪れた一般参加者ら約50人が参加した。
第一部では、同事業の選定事業者としてセミナーを運営するNPO法人コミュニティビジネスサポートセンター(千代田区)代表理事の永沢映さんによる「コミュニティビジネス・ミニ講座」や、コミュニティビジネスの先輩実践者である有限会社いたばしらいふ.com 代表・内野德宏さん、NPO法人シニアSOHO普及サロン 三鷹 代表理事・久保律子さんによる講演、セミナー受講生によるコミュニティビジネスプランの発表などが行われ、第二部は参加者による懇親会が行われた。
コミュニティービジネスについて、永沢さんは「地域の課題を、地域の人が主体となって解決する事業。ボランティアやサークル活動と違い、事業活動を継続させるために必要な資金や一定の対価を確保することを目指すのが特徴」とし、同区が1994年から開講してきた二年制の高齢者向け有料講座「板橋グリーンカレッジ」にも触れ、「既にシニア世代のコミュニティーが地域に形成されている点は大きい。この人材資源は強み」と話す。
セミナーをサポートする同法人・認定コミュニティビジネスアドバイザーの今井迪代(みちよ)さんによると、コミュニティービジネスの基盤となる中間支援組織も、3年後を目標にセミナー受講者の有志で立ち上げていくという。「何かやりたいけど、何をやったらいいのか模索している参加者も多い。起業する側を支えていくプラットホームの一員として活躍できる場も組織していくので、興味のある方は4月の2017年度から仲間に加わってもらえたら」とも。
今後のセミナー日程は、同法人や区のウェブサイトに掲載予定という。