東京商工会議所板橋支部(板橋区板橋3)が12月4日、板橋区内の製造業に従事する青年技能者・技術者を表彰する「板橋FINE WORKER(ファインワーカー)」の受賞者を発表した。本年度の最優秀賞には、ライト製作所(前野町1)の平俊輔さんが選ばれた。
ライト製作所の平俊輔さんの作業風景(写真提供=東京商工会議所板橋支部)
同事業は、「技能者・技術者としての誇りと意欲の高揚」「将来の板橋区の産業基盤を支える後継者として一層の技能・技術向上の促進」を図ることを目的に、優れた若手の技能者・技術者表彰している。2007(平成19)年に始まり今回で19回目。今回は18人をファインワーカーに認定し、うち1人を最優秀賞に選んだ。
最優秀賞に選ばれたのは、医用機器・半導体製造装置開発・製造を手がけるライト製作所の平俊輔さん。高度な加工技術と自動化技術を生かし、昼夜無人加工が可能な最新鋭の全自動システムの構想段階から参画し、運用の中心的役割を果たした。加えて、同システムの操作技能を持つ人材育成を主導し、職場の生産性向上と技術力強化に大きく貢献した点が高く評価された。
平さんは、ものづくりに対する自身の思いとして、「『常に挑戦するものづくり』を理念に持ち、日本のものづくりの発展と社会への貢献に向けて、技術革新と人材育成に力を入れてきた。これからも技術を磨き続けていきたい」と意気込む。
受賞者18人には、来年1月20日に開催される同支部新年賀詞交換会で認定状とロゴ入り記念ピンバッジを授与する。平さんには副賞10万円も贈る。