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「無印良品 板橋南町22」が閉店 アイリッシュバンドがはなむけの演奏

左・小松大さん(フィドル)、中央・中藤有花さん(フィドル)、右・長尾晃司さん(ギター)

左・小松大さん(フィドル)、中央・中藤有花さん(フィドル)、右・長尾晃司さん(ギター)

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 「無印良品 板橋南町22」(板橋区南町)が11月16日、閉店した。

アコーディオンのような楽器・コンサーティーナを使った演奏

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 同店は2022年11月17日に開業。ハタスポーツクラブ跡の空間を生かした関東最大級の路面店として、多くのメディアにも取り上げられた。約1,200坪の売り場には、生活雑貨や衣料品といった日常生活に欠かせない商品のほかに、アイススタンドや同店限定の板橋22バーガー・板橋“22”エールの販売やイベントスペースも設置。板橋区と包括連携協定を交わし、地域課題を解決するコミュニティーの場としても取り組んできた。9月30日に閉店が発表されると、SNSでは「お気に入りの場所だったのに、残念」「本当にショック」などの声が寄せられた。

 当日、アイリッシュバンド「トリコロール」がはなむけのコンサートを開いた。トリコロールは3人組のバンドだが、当日は、フィドル(バイオリン)&コンサーティーナの中藤有花さんとギターの長尾晃司さんのデュオに、フィドル&ビオラの小松大さんをゲストに迎えた3人編成で演奏した。

 主催の「音の家」(豊島区)は板橋区のSDGsパートナーに登録しており、同じくパートナー登録していた同店と連携し、3月から毎月、同店でさまざまな親子向けコンサートを開いてきた。

 楽器を奏でながら登場したトリコロールを観客たちは手拍子で迎え、軽快な音色に体を揺らしていた。通りかかった客も足を止め、演奏スペースの周りをぐるりと囲むように人だかりができた。「0歳から楽しめる生の音楽体験を伝えたい」という「音の家」の取り組みを示すように、客席や周囲で見ている子どもたちが、じっと演奏に見とれる姿が目立った。

 3人は、アイリッシュ音楽や店内で流れている曲を交えながら演奏。中藤さんは「これが最後のステージだが、ずっとここにいたみたい」と話し、「お疲れさま。はなむけの気持ちを込めて」と、オリジナル曲『アニバーサリー』を最後に演奏。音楽に合わせて会場は大きな手拍子に包まれ、フィナーレを迎えた。

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