板橋第一中学校(板橋区大山東町)のランチルームで11月15日、地域寄席イベント「大山まちなか交流・実りの秋の満腹興行『タップリ落語を聴く会』」が行われる。
席亭(主催)は大山灌翁(かんおう)を名乗る高橋浩一さんで、同校の元PTA会長。子どもから高齢者まで幅広い世代を対象とし、落語や漫才などを楽しむ地域密着型の催しとなる。
15回目となる今回の出演者は墨亭右柳(ぼくてい・うりゅう)さん、三流亭愛喬(あいきょう)さん、北条政子さん、主任の若木家元翁(がんおう)さん。
高橋さんは、かつて板橋第六小学校(大山町)のPTA文化活動委員会による家庭教育学級の催し「落語を楽しむ」を鑑賞したことをきっかけに、地域で落語文化を広めたいと活動を始めた。
大山周辺の小・中学校の校長の理解もあり、2018(平成30)年には板橋第一中学校を会場とし「みんなで落語を聴く会」を初開催した。以降、社会人落語家の若木家元翁さんや料亭彦柳さんらが出演。コロナ禍を経て2023年には「板一中・卒業記念寄席」を行うなど、笑いを通じた地域交流を継続している。
その後も再開発の進む大山地区で、ハッピーロード大山商店街内の「かめやキッチン」、「ハロープラザ・ホール」など会場を変えながらも、「大山まちなか交流」として落語活動を続けてきた。「会場が変わるのも街のリアル。それを楽しみながら続けたい」とポジティブに捉える高橋さん。現在は開催100回を目標に掲げ、地域の人々が笑顔で集える場づくりに意欲を燃やしている。
17時30分開場、18時開演。参加費は800円で、小・中学生と75歳以上は無料。グリーンホール側の専用口から入場する。申し込みは電話(TEL 080-4682-3479)で受け付ける。当日参加可。