
板橋区立赤塚植物園で5月10日・11日の2日間、「グリーンフェスタ2025」が開催された。緑を大切にする心と行動を広く啓発するとともに、区民参加のまちづくりを推進するために開く同イベント。今年は2日間で5000人が来園した。
同園は「本園」「農業園」「万葉・薬用園」から成り、両日、各エリアに装飾、展示、販売、体験コーナーを設けた。
本園の入り口では森の妖精が出迎えたほか、植物に親しみやすいようかわいい飾りなどで「絵本のまち板橋」を意識した装飾を施した。「入口広場」では板橋区内の企業が、野菜、カレー、コーヒー、焼き菓子、クレープ、雑貨、パン、人形焼き、ビールなどを販売した。
ケヤキ広場に設けたステージでは、ヨガ、フラダンス、赤塚第三中学校の吹奏楽部による演奏を披露して会場を盛り上げたほか、「こども自然教室」も行った。
農業園では自然クラフトの壁飾り作り、押し花キーホルダー作り、野菜の収穫体験を行った。押し花キーホルダーに使う花は、ボランティア団体「花のパートナー」が栽培した花壇を中心に、園内に咲いている植物を使った。
板橋区土木部みどりと公園課みどり計画係係長の町田大和さんは「開催は今年で23回目。本年度から赤塚植物園は指定管理者が運営しており、グリーンフェスタも指定管理者が開催する形となった。赤塚第三中学校の吹奏楽部による演奏、JAによる野菜販売など、今まで以上に地域の方々に協力いただく形で開催している」と昨年との違いについて話す。
堀内志保里園長は「ステージでは大きな樹木を背景に演奏を聴き、ヨガ教室で体を動かし、園内のベンチでは植物に囲まれて休憩することができる。自然を全身で感じられるイベントになっているので、一人でも多くの人に体験しに来ていただけるよう、来年度以降も引き続き地域と密に関わり、創意工夫しながら企画していきたい。普段も四季折々の豊かな自然を楽しめるので、ぜひ来園いただければ」と呼びかける。