「SDGs絵本『かごそとのぴーぽっぽ』 小亀たく絵本原画展」が8月25日から、「光が丘パークタウンゆりの木通り北」(板橋区赤塚新町3)のコミュニティースペース「MUJI BASE(ベース)光が丘」で開かれる。
小亀さんは絵本作家で、サクラブンチョウを主人公にした小亀さんの絵本「じーさんとぴーぽっぽ」(2022年刊行)は、第8回絵本出版賞最優秀賞を受賞し、同年の全国学校図書館協議会選定図書に選ばれた。翌2023年に「ぴーぽっぽ」シリーズ2作目の「きいろとしろ」、今年5月にシリーズ最新作「かごそとのぴーぽっぽ」を刊行。小亀さんはこれまで原画展やトークイベントなどを全国各地で手がけており、今年7月にはオリジナル風鈴を作る「地球鈴(ちきゅうりん)ワークショップ」を「MUJI BASE光が丘」で開いた。
今回のイベントでは、キャンバスにアクリル絵の具で描いた「かごそとのぴーぽっぽ」の原画19点と、制作ノート、ラフスケッチなど制作の様子が分かる資料も展示。28日と31日の2日間(14時~)は「絵本セラピスト協会」の認定を受けた絵本セラピストの尾崎ゆみこさんが大人向けに「絵本セラピー」を行うほか、会場内で小亀さんのサイン入り著書やポストカード、クリアファイルなどオリジナルグッズを販売。会期中は「MUJIcom光が丘ゆりの木商店街」の店内に「ぴーぽっぽ」シリーズ前2作品の原画も一部展示する。
「絵本セラピー」は、絵本セラピストが数冊の絵本を読み、テーマに応じて簡単な質問に答えるスタイルで参加者数名に話をしてもらう参加型のワークショップ。今回は「地球と私と暮らし」をテーマに、尾崎さんが「かごそとのぴーぽっぽ」を中心に出版社から許諾を受けた5冊の絵本を選書した。
「絵本というのは、子どもにも分かる簡単な言葉でつづられ、オノマトペや言葉のリズムが美しく、子どもに伝えたい深淵で本質的、大切なことが描かれているものが多い。大人は人生経験を通じて絵本の絵や言葉の行間を感じ取っていくので感想はさまざま。お茶を飲んだり、お菓子を食べたり、和やかな雰囲気の中で話して傾聴し合うことは楽しく、初対面同士でも話が尽きなくなってしまうこともある。『みんな違ってみんないいね』という雰囲気や、安全や安心を守って話し合うワークショップを楽しんでもらえたら」と尾崎さん。
絵本セラピーの参加費は2,000円(お茶、菓子付き)。参加申し込みは「MUJIcom光が丘ゆりの木商店街」店で受け付けする。
小亀さんは「会場にある絵本のサンプルを開きながら、原画を見るのも面白いと思う。『かごそとのぴーぽっぽ』の原画はキャンバスのまま、額装せずに壁に設置するので、原画との距離を近く感じてもらえたら」と話す。
開場時間は12時~17時(最終日は16時まで)。会場は「MUJI com光が丘ゆりの木商店街」店で案内する。入場無料。9月1日まで。