板橋区立郷土資料館(板橋区赤塚5)で現在、「タナバタまつり」が開かれている。期間中、無病息災や五穀豊穣を祈って昭和30年代まで赤塚地域で行われていた「タナバタ飾り」を再現する。
伝統的な飾り付けの一つである「マコモ馬」は七夕行事に用いるマコモやチガヤで作られ、織り姫と彦星を乗せるためのもの、先祖の霊を運ぶものとされている。家屋の前に立てた2本の竹にマコモ馬をつり下げ、その下には夏野菜やうどん、まんじゅうを供える。同館敷地内に生えている竹を使い、職員が飾り付けを行った。
併せて、来館者が書いた願い事を飾ることができるササを設置。自分の願い事を短冊に書き、ササに飾ることで、「参加する楽しさを味わえる」という。ササも無料で提供しており、持ち帰ることもできる。
同館学芸員の細樅雄貴さんは「このまつりでは、赤塚地域で行われていた昔のタナバタの様子が実際に見られる。願い事を書いた短冊を自分でササに飾ることができるので、短冊希望者は受付で声をかけてもらえれば」と話す。
開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。入場無料。月曜休館。7月7日まで。