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板橋・大原町の「おうちにかえろう。病院」、日本ネーミング大賞で審査委員特別賞受賞

審査委員長の爆笑問題・太田光さんと、水野慎大院長(右)

審査委員長の爆笑問題・太田光さんと、水野慎大院長(右)

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 医療法人社団焔(ほむら=板橋区東新町1)の医療グループ「TEAM BLUE(チーム ブルー)」が運営する医療施設「おうちにかえろう。病院」(板橋区大原町)が12月2日、「日本ネーミング大賞2022」で審査委員特別賞を受賞した。

2021年4月に開設した「おうちにかえろう。病院」

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 2020年に始まり、優れたネーミングを選出・表彰している日本ネーミング大賞。3回目となった今回は、2021年10月~2022年9月に国内で販売または提供され、商標登録されている「商品名」「サービス名」「社名」などであることを条件に、一般応募を含む全7部門740案のネーミングから選ばれた。

 審査委員特別賞は全部門の中から審査委員が特に印象に残ったネーミングに与えられる特設賞。同賞公式発表によれば、「おうちにかえろう。病院」の施設名が最終審査会において「病院と患者の関係をすごく表現できている」「考え方、在り方が優しい」「優しさ、寄り添うイメージがあり安心する」「クオリティー・オブ・ライフがそのまま伝わる素晴らしさ」などの声が審査委員から上がったほか、「人間がどう生きるか」という提案性・インパクトを感じさせる点が支持されたという。

 同日、審査委員長の爆笑問題・太田光さんから賞状を受け取った水野慎大(しんた)院長は「以前は当たり前だった『自宅で死ぬ』。それが特別なものになりつつある現代において『自宅で最期まで過ごす』ことをかなえるため、在宅医療に関わる私たちにできることを考え抜いた結果が、当院の開設だった。『おうちにかえる』は唯一の正解ではないが、患者に自分の人生の主役に戻ってもらうことで、おうちに帰るかどうかを一緒に考えていく。『おうちにかえろう』と当たり前に言える世の中になり、当院が必要とされなくなる時代を目指して、日々の関わりと人材育成を続ける。名前だけでなく中身も伴った病院を作り上げるため、この賞を励みにスタッフ一同努力したい」と決意を新たにする。

 同院の開設は2021年4月。「自宅で自分らしく死ねる、そういう世の中をつくる」を理念に掲げ、板橋区高島平を拠点に2013(平成25)年4月に立ち上げた「やまと診療所」で訪問診療サービスを提供する中、「在宅医療との連携により、患者がなるべく早く自宅に帰り、自分らしく生きることを支える病院を作ろう」と医療グループ「TEAM BLUE」を結成。同グループで「ごはんがたべたい。歯科」「おうちでよかった。訪看」を立ち上げた後、自宅での生活を見据えた治療とリハビリを行う一時入院のための「おうちにかえろう。病院」を開設したという。

 同院の建物は5階建て。オフィスエリアの5階と、病棟機能を持つ2~4階、カフェ・えんがわホール・リハビリを行う広場など公共性が高く開放的な1階の5フロアを、施設名の「おうちにかえろう」を体現するように建物前面に設置した屋内階段でつないだ外観デザインが特徴。「内の間」「外の間」「止まり木」といった職員と患者・家族らとのコミュニケーションスペースのデザイン性も高く評価され、今年10月には2022年度のグッドデザイン賞も受賞している。

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