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赤塚植物園「農業園」で保育園児が農業体験 野菜の苗植え、秋は収穫体験も

保育園で育てた苗を畑に植える園児たち

保育園で育てた苗を畑に植える園児たち

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 板橋区立赤塚植物園(板橋区赤塚1、TEL 03-3975-9127)内にある「農業園」で7月2日、近隣の保育園児たちが農業体験を行った。

今年5月30日にオープンした農業園エントランス

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 「みて・育てて・収穫する」をテーマに、「農に親しみふれあえる」機会を子どもたちに提供する体験型施設として5月30日にオープンした「農業園」。

 園内では、普段なかなか見ることのできない野菜の花や作物の実っている様子が観察できるほか、デザイン性の高い観賞用のフランス式家庭菜園「ポタジェ」や、近隣の小学校児童や保育園児らが農作業を体験できる「畑」、来園者が観賞したり子どもたちが収穫を楽しんだりするための「果樹園」がある。畑では、スナップエンドウ、ソラマメ、ホウレンソウ、ジャガイモ、サツマイモ、落花生などを、果樹園では、アンズ、カキ、チャノキ、クリなどを栽培している。

 7月2日は区立赤塚保育園の園児たちがサツマイモの苗を畑に植えたほか、ジャガイモの収穫も行った。

 同園では6月上旬に子どもたちが畑で夏野菜の苗を植える予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止となり、区や農業園の担当職員らが6月8日に区立ゆりの木保育園と赤塚新町保育園を訪れてサツマイモと落花生の苗作りと鉢植え体験会を行い、6月11日には区立赤塚保育園とあさひが丘保育園と紅梅保育園でサツマイモの苗づくりと鉢植え体験会を行っていた。苗は各保育園で育てた後、園児らが農業園の畑に植え替える計画もあったが、7月2日は赤塚保育園の園児のみ、農業園の近所ということもあって園外散歩の流れで畑での植え替えを行い、その他の園の苗は職員が回収して畑に植えたという。

 農業園スタッフは「新型コロナ感染拡大の状況にもよるが、今後は収穫した園内で野菜をゆでて食べる食育イベントなども計画している。子どもたちが年間を通じて身近で農業体験や自然体験を行える環境を整えることで、地産地消や食育、環境教育推進につなげ、区が推進する『SDGs(持続可能な開発目標)』への歩みを前進させることにもつながれば」と期待を寄せる。

 この日植えた野菜などは秋ごろ園児たちが自ら収穫を行う予定という。

 赤塚植物園の開園時間は9時~16時30分(1~11月。12月は16時まで)。月曜、第1・3・5火曜休園。入園無料。

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