板橋区立東板橋体育館(板橋区加賀1)で8月3日、板橋区、杉並区、豊島区、北区、練馬区の5区合同ボッチャ競技大会「チャレンジボッチャinいたばし」が初開催された。主催は板橋区。
障がいで自らの手で投球できない場合、アシスタントのサポートを得ながら専用の補助具を使用してボールを投じる
「ボッチャ」は、主に四肢に障がいを持つ人向けにヨーロッパで考案されたという生涯スポーツで、1984(昭和59)年からパラリンピックの正式競技として採用されている。近年は全国各地で体験会が開かれ、昨年のリオ・パラリンピックでは日本代表が銀メダルを獲得したことでも知られる。
勝敗は、ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールを標的に、赤や青で色分けされたボールをチームごとに6球ずつ投げ、ジャックボールに寄せた距離で競う。カーリングのように相手ボールに当ててはじいたり、ジャックボールに当ててはじいたりすることもできるなど戦略的な位置取りと正確な投球術が求められる。
この日は、ボッチャ経験者を対象に、板橋区から4チーム、杉並区・豊島区・北区・練馬区から各1チームの計8チームが参加。2つのリーグに分かれて総当たり戦を行い、両リーグの同位チーム同士で最終戦を行った。
最終戦の結果、優勝は「ねりま・はしーず」(練馬区)、準優勝は「王子ホールドスターズ」(北区)、3位は「永福学園OB」(杉並区)となった。
板橋区でチーム最上位の5位となった「桐が丘ポローニア」は、筑波大学附属桐が丘特別支援学校(小茂根2)に通う小学生チーム。同校ではボッチャを体育の授業に取り入れているという。
板橋区区民文化部 オリンピック・パラリンピック推進担当課長の渡辺五樹さんは「板橋ではここ数年、ボッチャの体験会を毎年行っており、昨年は区民まつりでも体験会を行った」と話す。
渡辺さんによると、都内では初心者向けのレクリエーションとしてボッチャ大会が開かれることがあるが、競技性の高い大会を区主催で開くケースは珍しいという。「支援団体や近隣区の協力を得て開催することができた。残念ながら板橋区チームは上位入賞できなかったが、今後も開催を続けて上位を狙い、ボッチャ熱を高めていきたい」と意気込む。