学ぶ・知る

板橋区・加賀の近代化遺産「陸軍板橋火薬製造所跡」が秋の一般公開

昨年の一般公開の様子

昨年の一般公開の様子

  • 0

  •  

 「陸軍板橋火薬製造所跡」(板橋区加賀1)で10月4日、秋の特別一般公開が行われる。公開は、文化庁と全国近代化遺産活用連絡協議会が実施する「近代化遺産全国一斉公開」の一環。昨年の公開時には700人以上が見学に訪れた。

弾道管と試験室

[広告]

 同所は、1876(明治9)年に加賀藩下屋敷平尾邸跡地に、日本初の官営火薬工場として建設された。終戦までの約70年間、火薬の生産、研究における中心的な役割を担っていた。戦後火薬製造所が閉鎖されると、敷地は大蔵省(当時)の管理となり、民間企業の工場、学校、研究所(野口研究所、理化学研究所など)が入居。2017(平成29)年、文化財保護法に基づき、歴史上・学術上の価値が高い遺跡を国が指定し、保存と活用が図られ、後世に伝えるべき文化遺産とされる「国史跡」に指定された。国内では珍しい火薬製造に関する近代遺産となる。板橋区は、2029年度の「板橋区史跡公園(仮称)」開園に向けて整備を進めている。

 板橋区生涯学習課近代化遺産担当係長の鈴木秀平さんは「通常は閉鎖管理されているエリアに入ることができ、明治期から終戦までの間に設置された遺構・建造物を間近で体感できる貴重な機会なので、ぜひお越しいただければ」と呼びかける。

 公開時間は10時~16時(最終入場は15時30分)。旧野口研究所解説ツアーは10時30分~、14時~。旧理化学研究所解説ツアーは11時~、15時~。参加無料。事前予約不要。雨天中止。旧野口研究所の隣の加賀公園には、モスバーガーのキッチンカーが出店する。

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース