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志村第三小で「赤ちゃん」が先生になる特別授業 触れ合いや子育ての話も

「赤ちゃん先生」とその保護者たち

「赤ちゃん先生」とその保護者たち

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 志村第三小学校(板橋区清水町)で7月15日、乳幼児との触れ合いや、その保護者から出産や育児の話を聞く「赤ちゃん先生」クラスが開催された。

一緒にハイハイをする様子

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 赤ちゃん先生クラスはNPO法人「ママの働き方応援隊」(鹿児島県奄美市)が運営する事業で、赤ちゃんが「先生」となり、その保護者と一緒に学校や高齢者施設などを訪問し、触れ合いや、出産・育児の話などを行う。赤ちゃんの持つ安らぎや癒やしを感じてもらい、情緒が豊かになるという。表情や泣くことで表現する赤ちゃんの感情を読み取ろうとするうちに、他人を思いやる気持ちやコミュニケーションの向上を目的としている。小中学生向けには、命の大切さを感じることでの自己肯定感の向上、高校生・大学生向けには、育児体験を通しての自分自身のキャリアの確立などの効果もあるという。

 当日は体育館で同校5年生に向けて授業を行った。6カ月~2歳の乳幼児5人とその保護者が参加。自己紹介でスタートし、「離乳食が始まった」「バイバイができるようになった」など、最近できるようになったことを紹介。その後はグループに分かれ、抱っこや手遊び、一緒にハイハイをするなどの触れ合いのほか、保護者が妊娠や出産、育児の話などを披露した。「赤ちゃんが大好きで、今日を楽しみにしていた」と、事前にお母さんと赤ちゃんに向けて用意した手紙を渡す女児の姿も見られた。

 参加した児童からは「すごくかわいかった」「赤ちゃんがよく泣いていて、お母さんは大変だなと思った」などの感想が聞かれた。

 2歳の娘と参加した佐藤薫さんは「最初は緊張気味の児童も、娘が目の前に来ると笑顔を見せてくれ、娘もお兄さん・お姉さんと遊べて楽しそうだった」と振り返る。「参加してくれる方が、娘に優しい言葉をかけてくれるのを見ると、日々の育児の疲れが吹き飛ぶ。出産・育児の話を興味持って聞いてくれるので、私自身の癒やしの時間になった」と振り返る。

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