
旧高島第七小学校(板橋区高島平3)で7月5日、解体前イベント「棟下式(むねおろしき)」の第2弾が開催された。
会場には、大東文化大学(高島平1)社会学部の飯塚研究室による「高島平ゆめのまち産学連携プロジェクト」で学生が考案した、未来の高島平団地の利活用機能を仮想体験できるAR体験コーナーを設置。タブレット端末のカメラを高島平団地の模型に向けることで、画面上にAR映像が表示される仕組み。
地域住民に向けた一般公開は初。来場してすぐにAR映像を体験した5歳の男児は「(ARで表示されていた)公園の壁に落書きしてみたい」と目を大きくしていた。
来場者にAR体験を呼びかけていた学生の浅見陽菜乃(ひなの)さんは「私が開発に関わった『お困りごとセンター』の機能について、地域の方に説明した時に好感触だった。『私のような学生でも小さなお困り事を解決できるかも』と話すと共感してくれたのがうれしかった」とも。
同プロジェクトで学生を支えた社会学部・准教授の飯塚(めしつか)裕介さんは「お困りごとセンターを含め、学生が提案した団地の利活用の機能を実際に先行体験できる機会をつくっていきたい」と学生たちの意欲を後押しした。
今後、棟下式の第3弾(10月予定)、第4弾(12月予定)を経て、2026年3月14日にグランドフィナーレを予定する。