
三田線・新板橋駅すぐの場所にある書店「ブックスページワン板橋店」(板橋区板橋1)が4月23日で閉店する。
3月初旬、店頭の貼り紙とXの投稿で「閉店」を発表した同店。店長の大浪将行さんは「建物が老朽化で取り壊されることになり、やむなく閉店の判断に至った」と話す。
同店は東京都北区に本部を構える「ブックスページワン」直営店で、元々同所にあった書店「書林」の閉店に伴い、居抜きで2016(平成28)年5月にオープン。書林の書店員も引き継ぐかたちでの開店だったという。大浪さんは板橋区内で先に出店していた「浮間舟渡店」(2016年4月閉店)での勤務経験があり、「イトーヨーカドー赤羽店」(北区)への異動を経て、2021年に板橋店の新店長として配属された。
大浪さんが板橋店に配属される前から在籍していた書店員の一人がイラスト入りで手書きしていた店頭の「新刊ボード」が評判だったことから、その書店員が退職した際に別の書店員が担当を引き継いで今日まで続き、同店の話題作りにもつながったという。新刊ボードを道行く人も通りがかりに撮影してSNSに投稿するなどして度々話題になった。
ここ数年は、地元の板橋第五中学校の生徒が手がけた書籍紹介のPOPをXに投稿するなどしていた。これは、中学校側からの相談を大浪さんが受けたことで地域貢献になればと始めた取り組み。入荷書籍の検品作業やPOP制作などの職場体験を行っていたほか、板橋第四小学校とも職場見学などのイベントを行った。
現在、白い線のみで描いた同店の外観イラストに「閉店します。」の文字と、「今回で新刊ボードの更新は終わりです。たくさんの感想ありがとうございました。またどこかで!」とラストメッセージを添えた新ボードを、営業時間中、店先に出している。
営業時間は9時~21時。最終日の23日も従来通り営業する。