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赤塚小で東京フィルがアウトリーチ プロの演奏を間近に体験

手拍子をしながら鑑賞する5、6年生の児童

手拍子をしながら鑑賞する5、6年生の児童

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 赤塚小学校(板橋区赤塚3)で12月19日、東京フィルハーモニー交響楽団のアウトリーチが行われた。メンバー4人による弦楽四重奏を午前と午後の2回、4年生~6年生の児童約300人が2回に分かれて鑑賞した。

バイオリン(左)とビオラ(右)

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 同校では11月30日、校内音楽学習発表会が行われた。音楽専科の南野秀人教諭は「子どもたちに本物に触れる機会を持ち、学びをより充実させてほしい」と今回、アウトリーチの実現に至った。一方的な鑑賞教室ではなく、日々の学習、音楽学習発表会での演奏、プロの演奏を体験するという学びのつながりを考えた構成にしたという。

 午後の部には5年生・6年生が参加。オーケストラの要となるバイオリン、ビオラ、チェロの音色や大きさによる違いなどを学び、演奏がスタート。誰もが一度は耳にしたことがあるようなクラシックの名曲を中心に、全10曲が披露された。児童らは、間近で聴くプロの演奏に手拍子をしたり、体を揺らしたり、リズムを取ったりしながら鑑賞した。9曲目、アース・ウインド・アンド・ファイアーの「セプテンバー」の演奏が始まると、多くの児童の動きが大きくなり、中には打楽器をたたくそぶりを見せる児童の姿もあった。この曲は、音楽学習発表会で6年生が演奏した思い入れのある曲だという。弦楽四重奏にアレンジされた校歌の演奏もあり、オリジナルの楽譜が贈られた。終盤の質疑応答では、「緊張を落ち着かせる方法」「演奏中に弦が切れたらどうするか」などのエピソードも披露された。

 ステージ上ではなく児童と同じ目線となるフロアでの演奏とした理由について、南野教諭は「より間近に感じられるのはもちろん、体育館の床から直接伝わる生の演奏を肌で感じてもらいたかった」と話す。併せて「事前に学んだ鑑賞のマナーも守り、リラックスして聴くことができていた」と振り返る。

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