東京家政大学(板橋区加賀1)家政学部環境共生学科の「持続可能な経済成長」の授業で、12月17日、「絵本のまち板橋」を生かしたSDGs推進の企画案の提言が、板橋区や区内企業の惠友印刷に向けて行われた。
東京家政大生、「絵本のまち板橋」を生かしたSDGs推進の企画案提言
同プロジェクトは官民学連携で行われ、1回目の授業では区の「絵本のまち板橋」を生かしたSDGsの取り組みを紹介。2・3回目の授業では、学生たちが現状の課題、SDGsローカライズ(SDGsを自分ごととして捉えること)を推進し、子育てしやすく、誰もが暮らしやすい持続可能な都市を造るための企画案を考えてきた。4回目の授業である今回は、「絵本のまち板橋」を生かしたSDGsの取り組みについて、8グループに分かれ企画案を提言。審査員は、板橋区政策経営部の石川務さん、阿部雄司さん、惠友印刷社長の萬上孝平さんが務めた。
最優秀に選ばれたのは「絵本カフェ」チーム。商店街の空き店舗を活用し、地域農家と提携し地産地消にもなり、規格外野菜を使用するなど食品ロスにもつながることなどが評価された。絵本をモチーフにした料理を提供し話題性を呼ぶことや、絵本を寄付してもらうことなどでポイントを付与するなどの提言も行った。2位には、SDGsのテーマの絵本をコンペで選び、「プラネタリウム」で投影を行う「絵本に入れるプラネタリウム」。3位には商店街内を巡り、楽しみながらSDGsが学べる「板橋スタンプラリー」が選ばれた。
審査を行った石川さんは「皆さん課題の認識が素晴らしく、よくまとめられていた。数値やデータなどもうまく活用していて教えてもらうことも多かった。板橋区は『絵本のまち板橋』をブランドに掲げているが認知度がまだまだ低いので、今回出た案を実現できるか検討していきたい」と話す。