高島平区民館3階ホール(板橋区高島平3)で11月2日、主婦バンド「音ごはん」のライブイベントが開催され、区内在住の乳幼児とその親150組が参加した。主催は区立高島平児童館、新河岸児童館、はすのみ児童館。
参加した親子150組は、他の親子や「ママ友」たちとライブを通じて交流を深めた
「音ごはん」は、リーダーのもともとこさんが自身の子どもの「卒園ソング」として合唱曲を作ったことがきっかけとなり、同区内在住の母親たちで結成された「子育て応援バンド」。以来、もともとこさんが超未熟児で生まれた長男の命を通して気付いたことを音楽にして伝えている。母親ならではの本音を乗せたメロディーが多くの母親たちの共感を呼び、活動規模が大きくなっている。NHKの情報番組やラジオなどにも出演。代表曲に「ママが泣ける日」など。
板橋区立の児童館は、2016年度から全館が「子育て応援児童館CAP'S(キャップス、Children And Parents' Station)」としてリニューアルされ、乳幼児親子のサポートに特化した取り組みを各館で展開している。今回のイベントもその一環で、日頃たまった疲れや子育ての悩みを親子で一緒に参加できる音楽ライブで解消してもらおうと、同じく区内で子育てをする母親たちでもある同バンドを招いた。
ステージに登場したもともとこさんは「幼稚園のママ友バンドで結成した。お母さんの本音を歌にしたので、共感してもらえたらうれしい。毎日家事や育児に追われて、ママは立ち止まることができない」と話し、「ママはいつでも強くなければいけないと、いろんなことを我慢したり意地を張らないで」と、子育てをする母親の悩みに対する前向きなメッセージを歌にのせ、全6曲を演奏した。ライブにはピアニストの原川誠さんも登場し、「やさしい音楽講座」や、参加者全員で音の鳴る物を持ち寄っての打楽器セッションを行った。
イベントに参加した乳幼児の保護者からは、「子育てで悩みがあるのは自分だけじゃない。みんな同じなんだと気付けて安心した」といった感想が聞かれた。