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板橋におばんざいと地酒の店「呑兵衛ノ娘」 地元で愛された居酒屋の娘が出店

お手製のおばんざいが並ぶカウンター。おすすめの地酒も各種取りそろえている

お手製のおばんざいが並ぶカウンター。おすすめの地酒も各種取りそろえている

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 JR板橋駅近くに3月6日、おばんざいと地酒の店「呑兵衛ノ娘(のんべえのむすめ)」(板橋区板橋1、TEL 03- 6905-6388)がオープンする。

豊富なおばんざいメニューを地酒と共に

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 「おばんざい料理を中心にしたさかなや食事と一緒にお酒を気軽に楽しんでほしい」と店主・渡邊扶未子さんが開いた同店。店名には、渡邊さんの思いや歴史が込められている。

 渡邊さんの母は同所近くで20年ほど「酒処 呑兵衛」という飲食店を営んでいた。学生時代は渡邊さんもお店を手伝っていた時期があり、「同業の方やお客様からは『呑兵衛の娘』と呼んでかわいがってもらっていた」と振り返る。「母の店があったすぐ近くのこの場所に空きテナントを見つけて、ここでお店をやるタイミングがきたのかなと感じた」という。

 3日~5日は関係者や近隣住民向けにプレオープンし、4日には渡邊さんの母も来店。昔から営業している近隣の店舗の人々も訪れ、懐かしい再会も見られた。

 渡邊さんは「母は働き者で人望の厚い人。13年ほど前、70歳を迎えたのを機に本人の意思で閉店したが、周囲からは店を継いでほしいという声も頂いていた。社会に出て企業人として過ごしてきたが、いろいろな縁で地元で店を開くことになり、母が元気なうちにお店を見せられた。母から『ありがとう』の言葉を聞いて、胸がいっぱいになった」と目を潤ませる。

 店では渡邊さんが大好きだという地酒を多数取りそろえる。「純米、純米吟醸、純米大吟醸、と体に優しい純米酒にこだわり、500円、600円、700円で提供する。低価格で楽しんでもらうため、自分で好きなお酒を冷蔵庫から選んで、升に入ったグラスに自ら注いて飲んでいただく形にしたので、なみなみ注いでいただければ。気軽に地酒を楽しんでほしい」。

 料理はおばんざいが主体で、日々メニューも替わる。プレオープン営業での人気メニューは、がめ煮、いぶりがっこチーズあえ、高座豚メンチカツ、白エビお造り、のり付きネギトロなど。ご飯のおかずにも酒のさかなにも合うメニューが並ぶ。

 「おもてなしの心を大切に、お客さまの立場に立った店、女性が一人でも入りやすく過ごしやすい店にしたい」と渡邊さん。「お酒一杯だけでも、ちょっとご飯が食べたいだけでも、遠慮せず気軽に立ち寄って、のんびり家庭に帰ってきたようにくつろいでもらいたい」とも。

 今後はシルバーランチの100円提供や、近隣の店とのコラボ企画なども考えており、「大好きな地元板橋で、少しでも街を盛り上げていければ」と意欲を見せる。

 営業時間は17時30分~翌2時(日曜・祝日は15時~22時30分)。

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