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成増図書館アートギャラリーで絵本作家講演会 平和への思い語る

絵本作家の浜田桂子さん(写真提供=成増図書館)

絵本作家の浜田桂子さん(写真提供=成増図書館)

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 絵本作家・浜田桂子さんによる講演会が2月15日、成増図書館(板橋区成増3)併設のアートギャラリーで行われた。

絵本を投影しながら浜田さん自ら説明した(写真提供=成増図書館)

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 当日は約40人が参加。浜田さんは、代表作の一つ「へいわって どんなこと?」を挙げながら、子どもの命や平和をテーマに話を進めた。

 浜田さんは「子どもは感覚が鋭く、ページ構成やしかけにすぐ気付くため、作り手も忖度(そんたく)などを一切入れずに本気で取り組まないといけない」と話し、「裏表紙を閉じたときに、『良かった』と子どもが納得できる作品作りをしている」と続けた。ジェンダーバイアスや国籍などのイメージも決めつけたものにしないようにしているという。

 「へいわって どんなこと?」を描いたきっかけは、自分の子育てをしていく中で「平和絵本」へ疑問を抱いたため。戦争の悲惨さを伝える本では身近な生活には結びつかないことに気が付き、日本の絵本作家4人で、中国、韓国の絵本作家に平和絵本作りを呼びかけて意見交換を行い、平和認識の確認や受け身の文体ではないこと、子どもが主体の立場として描くことに決めた。日本、中国、韓国、香港、ベトナムで出版されたほか、ボランティア団体によってスペイン語、クルド語、ビルマ語、ベンガル語にも翻訳されている。2022年にはウクライナ語とロシア語でのユーチューブ配信も行った。どの国の子どもたちも「けんかをしない」「自分勝手は戦争につながる」という万国共通の反応があったという。

 浜田さんは「子どもの健やかな成長には『はい』『いいえ』がはっきりと言える環境が不可欠であり、子どもの権利でもある」と話す。「どの国の子どもも絵本が大好きで、読んでくれる人の存在を感じながら視覚的にも共感を得るもの。絵本を読んでもらうことの一番の贈り物は、子どもが自分は大切にされたという記憶に残ること」と話した。

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