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板橋でペットとシニアの暮らし考えるセミナー 現役ソーシャルワーカー講師に

飼い主の入院で部屋に置き去りになり保護される犬(右)などの例もある

飼い主の入院で部屋に置き去りになり保護される犬(右)などの例もある

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 泊まれる保護猫カフェ「CAT'S INN TOKYO」(板橋区宮本町)で6月3日、チャリティーセミナー「ペットと過ごすシニアライフ」が開催される。

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 セミナー講師を担当するのは現役ソーシャルワーカーの三宅美紀さん。日々の業務でシニア層の人や社会的弱者の人々のサポートをする中、飼い主が亡くなったり、入院などで物理的に飼育が困難になり、置き去りにされたりするペットを多く見てきたという。

 「高齢でペットを飼っている方は多くいる。家族として愛情を注いで暮らしているが、病気や高齢による生活変化などで、どうしても継続することが難しくなることもある」と三宅さん。

 三宅さんはもともと犬が好きで、ボランティアで保護犬や保護猫の譲渡会などの活動にも参加してきたという。

 「飼い主に何かあった場合、ペットには1日も猶予がない。物であれば手続きの間は置いておくこともできるが、命あるペットの場合は何かあったその日から誰かがケアしなくてはいけない現実がある。その時に向けた準備の必要性を知っているだけでも、シニアとペットの暮らしにプラスになるはず」と話す。

 セミナーでは、「シニアのペット生活に備えが必要な理由」「シニアライフを成功させる4つの備え」「大切なペットのために、今だからできること」などをテーマに講演。ソーシャルワーカーとして実際に見てきた事例を参考にしながら、シニアとペットのよりよい暮らしに役立つ情報を伝える。

 三宅さんは「広く知ってほしいがケースバイケースの場合が多く、マニュアルとして伝えるのは難しい内容。直接話して、事例などを丁寧に伝えられる場が持てることはありがたい」と話す。

 セミナー参加費は、全額保護猫活動に寄付される。「保護猫などの活動にも役立てられるので、こういったチャリティーの取り組みは今後も続けていきたい」と、意欲を見せる。

 「飼い主もペットも、家族として最後まで幸せに共存・共生できるようにお手伝いができれば。不幸になる動物を減らしていきたい」。

 開催時間は10時~11時30分。セミナー(60分)の後、会場となる猫カフェを30分利用できる(延長は30分500円)。一般=3,000円、会員=2,500円。一般料金には猫カフェ入会金が含まれ、会員証が発行される。

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