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板橋の茶畑で小学生が茶摘み体験 新茶の収穫を楽しむ

初めての茶摘み体験に夢中になる子どもたち

初めての茶摘み体験に夢中になる子どもたち

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 板橋区の体験学習用茶畑(板橋区徳丸8)で5月10日、茶摘み体験学習が行われ、区内の小学生501人が参加した。

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 同茶畑は、区内で農業を営む田上(たうえ)多美子さんが、子どもたちのために自ら所有する畑の一部となる約1000平方メートルを体験学習用茶畑として、やぶきた種のお茶を育成させたもの。これだけの規模で収穫体験できる茶畑は、23区内では珍しいという。

 同取り組みは、子どもたちが実際に自分の手で収穫したお茶を飲むことで農業全般に対する関心と理解を深めてもらうことを目的に、区が田上(たうえ)彦一さん(故人)の協力を得て、1997年に始めたもので、今回で19回目となる。

 今回参加したのは、区立の紅梅小学校、徳丸小学校、北野小学校、赤塚小学校、志村第五小学校の生徒、計501人。

 集まった子どもたちは、指導にあたった地元農家の方から、まず茶摘みの基本について話を聞いた。

 「茎が緑色のところが今年出てきた新芽の部分。この部分を摘み取る」などの指導を受けた後、古い葉を残して上の方の新しい葉の部分を茎ごと摘むように気を付けながら、茶摘みに挑戦した。

 初めての作業に子どもたちは「ここから摘んでいいのかな」「もっと上から摘まなくちゃ」などとお互いに教え合いながら、慎重に緑の枝先を選んでいたが、すぐに新芽の見極め方のコツを覚え、最後には手際よく茶摘みを楽しんだ。

 1時間弱の体験の後は、「この葉っぱがお茶になるんだね」「もっとやりたい」など、にぎやかに感想を話し合った。

 この日収穫された茶葉は、埼玉県所沢市にある見沢製茶園(所沢市日比田)に持ち込まれ、同園で製茶された後、6月初旬にそれぞれの小学校へ届けられる。各小学校では、行事や授業で利用し、自分たちが摘んだお茶を味わう予定。

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