9月5日に開催された「第2回いたばしSDGsフォーラム」で、以前から板橋区内で実施されていた「小さな絵本館」事業と絵本情報サイト「絵本ナビ」の「こどもえほんだなプロジェクト」の連携プロジェクトの開始が発表された。
板橋区役所の屋上庭園前フォトスポットにある「小さな絵本館」(写真提供=板橋区政策企画課)
「小さな絵本館×こどもえほんだなプロジェクト」は、絵本棚の寄付を希望する企業・団体・個人を募り、絵本棚の設置を希望する区内の施設や店舗などとマッチングさせる事業。
これまでも「小さな絵本館」事業を推進していた板橋区。区政策企画課の安川史章(ふみあき)さんは「『絵本のまちいたばし』として、もっと絵本を身近に感じてほしい。寄贈者には、絵本のまちの一員として実感してほしい」と話す。
寄贈されるのは、絵本30冊と専用の絵本棚、紹介パネルや盗難防止用のシールで、協賛費用は1台10万円。絵本棚と紹介パネルには寄贈者のロゴが入り、リターンとして板橋区SDGsプラットフォームや絵本ナビ内の合同PR記事で、寄贈者や設置後の様子を紹介する。
絵本は「板橋区で製本されている絵本」「いたばし国際絵本翻訳大賞を受賞した絵本と、ボローニャ国際絵本原画展入選作家が絵を描いた絵本」のほか、「両方のミックス」のいずれかを寄贈者側が選ぶことができる。
寄贈希望者は、区内在住の未就学~小学校低学年の子どもたちが訪れる施設・店舗であるという必須条件のほか、絵本の読み聞かせ、ブックトークなど、絵本を子どもたちに紹介する活動を主体的に行うことが推奨される。
毎月1日から月末までに寄贈者・受贈者を募集し、翌月に審査・マッチングを経て寄贈先を決め、契約の締結などを行う。申し込みの翌月から約8週間をめどに設置する予定。基本的には絵本棚の設置を推進するプロジェクトだが、本のみの寄贈を希望する人などにも柔軟に対応していくという。