9月に行われる氷川神社例大祭に向け、大谷口北町宮ノ下町会の有志によるみこしの安全点検が3月17日、大谷口氷川神社(板橋区大谷口上町)で行われた。
同神社の本祭は2年に一度。コロナ禍で、2020年、2022年と連続で中止となり、前回から6年ぶりとなる。同町会の町会長・片岡和憲さんは「みこしも担ぎ棒も倉庫の中で6年間眠っていた。今回の点検でいくつかの道具が湿気でボロボロになっていたことを確認できた。しかし今年の祭りで使うものは無事だったため、安全に祭りを迎えられそう」と胸をなで下ろす。
みこしの点検に当たった嘉瀬茂樹さんによると、同町会のみこしは京都で担がれていたものが1989(平成元)年に寄贈されたものだといい、東京で見られる一般的なみこしの形とは少し異なる。嘉瀬さんは「寄贈されたみこしは大小2基あり、現在担いでいるものは女性が担いでいた小さい方のみこし」と説明する。
同じく点検に当たった川上智洋さんは「今はみこしを担ぎに来る人が少なくなっている。そのため、昨年10月には大谷口フェスティバルという地域行事で、中学生にみこし担ぎを体験してもらう機会を設けた。一人でも多くの若い人に参加してもらえれば」と期待を込める。
大谷口氷川神社の例大祭は9月21日・22日に行う。