
オーガニックとフェアトレードに特化した自家焙煎(ばいせん)コーヒーと手作り菓子を販売する「mutsumi coffee(ムツミコーヒー)」(板橋区徳丸2)が9月24日、東武東上線東武練馬駅南口から徒歩2分の場所にオープンした。
店主の大島達也さんは大手コーヒーチェーン店で約18年間、調理を担当していた。退職後、興味のあったコーヒー豆の自家焙煎を自宅で始めたことをきっかけに開業し、ネット販売を開始。2023年に区内のマルシェに初出店した後、区外や近隣県のマルシェでコーヒーや焼き菓子を販売するようになった。妻の睦さんは「マルシェには20カ所以上出店した。応援してくれる人も増え、いつかは実店舗を持ちたいと夫婦で話していたが、今回理想に近い立地に縁があり、開店に至った」と振り返る。屋号の「mutsumi coffee」は達也さんが睦さんの名前にちなみ決めた。
主なメニューは、深いりの看板ブレンド「mutsumi blend」、中いりでフルーティータイプの「トウネリブレンド」(以上450円)。他に、カフェオレ、デカフェのほか、子どもにも提供できるようジュースも用意する。手作り菓子の一番人気は「ソボクッキー」(200円)と「猫クッキー」(250円)。季節によって、カボチャケーキやコーヒーわらび餅などを並べる。テイクアウトが中心だがイートインスペースも用意する。
互いに「食道楽」だという大島さん夫婦。今後について、達也さんは「やはり、お客さまから『おいしい』と言ってもらえるのが一番うれしい。マルシェで好評だった季節限定ブレンドなどメニューをアレンジしながら、この街になじむ店として長く続けていきたい」と意気込む。「店内では一度に焙煎できる量に限りがあるため、大型の焙煎機が置ける焙煎所を持つのが次の目標」とも。
営業時間は10時~17時30分。水曜定休。「ハーブ&おいしい野菜塾」(10月25日)の「Halloween マルシェ」(17時~21時)、舟渡水辺公園(11月9日)での「LIFE TO COFFEE板橋コーヒーフェスティバル2025」(10時~16時)への出店も予定している。