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板橋・遊座大山商店街「さんぽみちこども食堂」、地域に支えられ1周年

店主の関野さん夫妻(左から3人目、4人目)とボランティアスタッフ

店主の関野さん夫妻(左から3人目、4人目)とボランティアスタッフ

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 東武東上線大山駅北口、遊座大山商店街にある「お蕎麦(そば)とお酒 さんぽ径(みち)」(板橋区大山東町)で月1回親子向けに開催する「さんぽみちこども食堂」が9月27日で1周年を迎えた。

フードドライブには米や飲料、菓子などが並ぶ

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 そばや天ぷらが楽しめる店として2018(平成31)年にオープンし、テイクアウトメニューの「蕎麦屋ですがミックスサンド」が2023年「板橋のいっぴん」に認定されるなどしている同店。地域貢献意識が高い店主の関野径(わたる)さん・章子(あきこ)さん夫婦が、大山エリアでの別のこども食堂の立ち上げに関わったことがきっかけで昨年9月、こども食堂を始めた。

 運営は原則、第3土曜日の11時30分~13時30分で、幼児~18歳未満までは無料、大人は200円で天丼を提供している。テイクアウトのほか、店内での飲食も可能。食品ロスの削減と食品の有効活用を目的に板橋区が実施しているフードドライブも活用し利用者に喜ばれている。ボランティアスタッフが店内でポップコーンメーカーを用いて希望者に配布する手作りポップコーンも子どもに人気だという。開始当初は1日40食ほどだったが、口コミなどの影響で現在は2倍の80食ほどを提供している。

 毎月利用しているという小学生を持つ母親は「季節によって天丼の具材が変わるのがうれしい。顔見知りになったスタッフの方と気軽に話しができるのも楽しみの一つ」と話す。

 関野さん夫婦は「活動を知った近所の方が米や野菜を支援してくれることもある。スタッフや地域の方に支えられあっという間の1年だった」と振り返る。「地域の子どもたちは皆の宝。健やかに成長してもらえるよう見守りながら、これからも継続していきたい」とも。

 次回は10月25日を予定。予約は専用サイトで受け付ける。予約なしでも利用できるが、料理がなくなり次第終了。

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