
板橋区立中央図書館(板橋区常盤台4)で現在、「ボローニャブックフェア in いたばし 世界の絵本展」が開かれている。
同展では、ボローニャから寄贈された新着の絵本175冊を並べ、来場者はお気に入りの絵本に投票することができる。立ち寄った親子が投票用シールを持って会場内を巡る姿も見られる。ブックデザインの優れた児童書に贈られる「ボローニャ・ラガッツィ賞」の2025年受賞作品や、板橋区が1994(平成6)年から独自に実施している外国語絵本の翻訳コンテスト「いたばし国際絵本翻訳大賞」の受賞作品を展示するほか、これまでの翻訳大賞受賞作品に子ども司書が作ったPOPと同作品も並べる。
伊ボローニャで毎年開催される「ボローニャ・ブックフェア」は、世界最大の児童書の見本市。出版社、作家、画家、翻訳家、出版エージェント、印刷・流通関係者、書店員、図書館員など、主に絵本に関連する職に就いている人が訪れる。今年の開催では、SDGsボードゲーム「いたばしさんぽ」や、絵本美術館についてのパネルセッションで板橋区立美術館が紹介された。ブックフェアに伴って行われるボローニャ絵本原画展は、ブックフェア終了後に世界中を巡回。板橋区立美術館(赤塚5)でも毎年開催されている。
ボローニャ国際絵本原画展の入選実績や「ボローニャ絵本さんぽ」、上板橋駅のラッピングデザインなど、「絵本のまち板橋」としての事業に以前から関わっているオオノ・マユミさんがVI(ビジュアル・アイデンティティー)を担当し、入り口すぐには記念撮影できるバックパネルを設置している。
同ホールでの展示以外に、同館内のいたばしボローニャ絵本館では、2025年のボローニャ国際絵本原画展に入賞したうめだよしのさん、神鳥海南江(かんどりかなえ)さんの二人展も開催。毎日14時~14時30分には同館1階の「おはなしの部屋」で、さまざまな外国語による絵本の読み聞かせ企画「わくわく外国語おはなしまつり」も行っている。
同館ボローニャ絵本係の担当者は「毎年6000人以上の人が来場している、いたばしボローニャ絵本館の軸となるイベント。寄贈されたばかりの世界各国の絵本や、各賞の受賞作品、2025年ボローニャ国際絵本原画展の原画も展示しているので、ぜひ来場してほしい」と呼びかける。