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「無印良品 板橋南町22」オープン 地域に根差した取り組みも

山手通り沿い、ハタスポーツプラザ跡地に立つ「無印良品 板橋南町22」

山手通り沿い、ハタスポーツプラザ跡地に立つ「無印良品 板橋南町22」

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 「無印良品」を展開する良品計画が11月17日、大型路面店「無印良品 板橋南町22」(板橋区南町、以下、板橋南町22店)をオープンした。開場前からの大勢の買い物客が長蛇の列を作り、にぎわいを見せた。

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 同店は「ふだん専門店」をコンセプトに、無印良品の衣料品、生活雑貨、食品やサービスを取りそろえるほか、地域住民が普段使いできる地域密着型の身近な店を目指す。建物は4階建てで、売り場面積は約1187坪で、都内では東京有明店(江東区)、銀座店(千代田区)に次ぐ広さとなる。

 「板橋南町22」の店名は板橋区南町22番地の住所にちなみ、オープン年の2022にもかけていているほか、板橋区と豊島区の境目にあることから、板橋区と豊島区の2つの区を重ねる、『地域』と『無印良品』の2つを重ねるという、2つの要素を重ね合わせたものだという。

 1階のエントランスフロアはプロモーションスペースやイベント会場として活用し、「CITY to GO」と題した地域のお薦めスポットの案内板や、地域情報やイベントチラシなどを並べた棚を設けた「まちの案内板」を常設。まちの案内板には同店が建つ前、かつて同所で地域住民に親しまれながら閉店したスポーツ複合施設「ハタスポーツプラザ」の紹介カードも掲出。エントランスを入ってすぐの場所に置いた「無印良品 板橋南町」「22」の文字を廃した切り株状の木製モニュメントは、100年ほど前に同所で材木商を営んでいた人から受け継がれた材木を使うなど、地元の歴史を素材にした空間作りを行っている。

 2階の「量り売り」コーナーでは、米や乾物、コーヒー、ナッツ、ドライフルーツ、菓子類など多種多様な商品を取りそろえる。一部大型店に限られた茶葉の量り売り「ブレンドティー工房」も設け、32種のオリジナルレシピを用意。冷凍食品「素材をいかしたアイス」シリーズが注文できる「アイス スタンド」は、全国で初めて同店に開設した。良品企画本社1階に今年1月にオープンした「MUJIcom(ムジコム)東池袋」に次いで2番目の開設となった弁当・総菜の中食サービス「MUJI Kitchen(ムジ キッチン)」もあり、同店限定で無印良品では初となるハンバーガー商品「てりやきバーガー」(780円)、「手ごねハンバーグ弁当」(850円)などが並び、同店のために醸造したというクラフトビール「板橋22エール」「板橋22IPA」(Sサイズ=600円、Lサイズ=1,000円)なども販売。屋外テラス付きのイートインコーナーで食事を楽しむこともでき、2種類のオーガニックコーヒー(100円)をセルフサービスで提供する。

 同フロアではそのほか、地産地消品として現在「THE HASUNE FARM」(蓮根2)の無農薬野菜や「松澤園芸」(蓮根1)のシクラメンなどを販売。9月に板橋区との包括連携協定締結を発表していた、同区が推進する「絵本のまち板橋」の取り組みと連動した絵本コーナーや、区民選定で区が新たに認定した「板橋のいっぴん」の販売コーナーを常設するほか、板橋区のフードバンクや子ども食堂と連携した「フードドライブ」などの資源回収コーナーも設ける。

 3階では、衣料品や生活雑貨のほか、洗剤やシャンプーなどの量り売りコーナーもあり、4階では、収納用品や家具・インテリアなどをそろえる。

 営業時間は10時~20時。

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