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徳丸の「旧粕谷家住宅」で七夕飾りイベント クラウドファンド支援者募集も

旧粕谷家住宅の七夕飾り

旧粕谷家住宅の七夕飾り

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 東京都指定有形文化財「旧粕谷(かすや)家住宅」(板橋区徳丸7)で現在、七夕飾りイベントを行っている。

2018(平成30)年10月に開かれた「大門餅つき」の様子

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 会場では、来場者が願い事を書いた短冊を軒先のササに飾り付けできる企画も行っている。

 旧粕谷家住宅は茅葺き(かやぶき)屋根が特徴の木造平屋建て古民家。2015(平成27)年から行った解体調査では、柱のほぞに「享保八年卯二月三日(1723年3月9日)」の墨書きが発見されたことから、2018(平成30)年3月に東京都指定有形文化財認定を受けた。板橋区教育委員会文化財係によると、建築年代が明らかな民家としては都内最古クラスで、大黒柱や押板(おしいた)・しし窓など江戸時代中期の関東地方における古民家の特徴をよく備えているという。「格式を高めるためと見られる社寺建築の技法を取り入れた初期の例と思われ、建築物として大変貴重なもの」とも。

 板橋区では、区内の文化に触れあう魅力発信の拠点として、現在行っている「七夕飾り」や雛人形などの年中行事展示や区内郷土芸能の披露、古民家施設を歴史・建築的観点から学ぶ文化財講座、古民家の風情を楽しむ室礼教室、地域周遊スタンプラリーなどで同施設を一般公開。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため一時中断していたが、5月30日から公開を再開した。

 板橋区では、区内の文化に触れあう魅力発信の拠点として、現在行っている七夕飾りやひな人形飾りなどの年中行事展示や区内の郷土芸能披露、古民家施設を歴史・建築的観点から学ぶ文化財講座、古民家の風情を楽しむ室礼(読みがな)教室、地域周遊スタンプラリーなどで同施設を一般公開している。公開は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため一時中断していたが、5月30日から再開した。

 板橋区では7月1日から、同住宅の保存・管理体制の整備強化に向けた資金募集を始めた。昨年9月~11月まで行った「ガバメントクラウドファンディング(ふるさと納税型クラウドファンディング)」の第2弾プロジェクトとして、「ふるさとチョイス」などを活用して100万円の目標額を設定。集めた資金は、9月から来年度にかけて実施予定の放水銃や屋外消火栓など消防設備の設置工事再開と管理棟設置の工事費用に充てる。昨年の第1弾では、目標額100万円に対して111%達成の約111万5,000円を集め、2019(令和1)年7月から今年にかけて放水銃などの消防設備工事や管理棟の設計委託費用に充てた。

 支援者には「旧粕谷家住宅サポーター」として同住宅に関する事業・イベント情報を提供するほか、3万円以上の支援者は今年から着工予定の管理棟に希望制で芳名掲示を行う。

 区の職員は「有志と地域の方々での協力を得ながら施設の整備・管理体制を強化し、江戸時代へタイムスリップした感覚に浸ることができる貴重な文化財を次の世代に引き継ぎたい」と話す。

 開園時間は9時30分~15時30分。入園無料。「七夕飾り」展示は7月12日まで。

 クラウドファンド支援募集は9月30日まで。「ふるさとチョイス ガバメントクラウドファンディング」サイトのほか、板橋区役所8階の地域振興課窓口、各種金融機関でも受け付ける。

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