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板橋区公文書館で櫻井徳太郎生誕百年記念講演会最終回 ミニ展示会開催も

故・櫻井徳太郎さん ©板橋区公文書館

故・櫻井徳太郎さん ©板橋区公文書館

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 板橋区公文書館(板橋区本町)で開かれていた櫻井徳太郎生誕百年記念企画のシリーズ講演「歴史と民俗に学ぶ」が12月2日、閉幕する。

柳田國男と、若かりし日の櫻井徳太郎

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 日本民俗学のパイオニアとして知られる柳田國男さんの下で多くの研究成果を残した故・櫻井徳太郎さんは、大学講師として働き始めた1946(昭和21)年から2007年に亡くなるまで板橋区に在住し、民俗学研究や教育活動と共に、同区の文化財保護審議会会長や「板橋史談会」会長を務め、「板橋区史」の編さん統括など文化行政に多大な貢献を果たした。

 同区では、櫻井さんが生まれた1917(大正6)年から100年目にあたる今年を「櫻井イヤー」と位置付け、記念事業を各所で展開している。

 櫻井さんから寄贈された民俗・歴史関係学術資料約3万8500点の「櫻井德太郎文庫」を管理する板橋区公文書館では、5月に区役所庁舎のイベントスペースで企画展「いたばしの民俗と櫻井德太郎」を行い、9月30日から全8回シリーズでの記念講演会「歴史と民俗に学ぶ」を開いてきた。

 講演最終日となる12月2日は、二松学舎大学教授・谷口貢さんによる講義「櫻井徳太郎先生の人と学問」(第7回)と、成城大学教授・松崎憲三さんによる講義「『櫻井民俗学』から学んだもの -地蔵と姥神(奪衣婆)信仰を事例として-」(第8回)を行う。

 開催時間は、第7回=10時~12時、第8回=14~16時。各回1,000円(65歳以上、障がい者、高校生以下=500円)。参加希望は電話とEメールで板橋区公文書館まで申し込む。各回定員40人(定員に達し次第受け付け終了)。

 5月に行われた企画展のミニ展示会は現在、板橋区内の公立図書館で巡回展示を行っている。12月4日~12月8日は氷川図書館(板橋区氷川町)、12月15日~12月22日は西台図書館(西台3)で開く。中央図書館(常盤台1)でも2018年2~3月ころに開かれる予定。

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