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板橋・常盤台の守り神「初陣」飾る  いたプロヒーローズで地域活性に弾み

トキワダイオー(中央)と、タッグパートナーのはやて(左)、こまち(右)

トキワダイオー(中央)と、タッグパートナーのはやて(左)、こまち(右)

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 板橋区立常盤台小学校(板橋区常盤台1)で10月28日、「いたばしプロレスリング」による常盤台1・2丁目町会大会が行われ、いたプロヒーローズの新メンバー「トキワダイオー」がデビュー戦を勝利で飾った。

はやて選手の呼びかけを受け、試合後のリングに上がった岩崎会長は常盤台地域の活性化に向けた意気込みを語った

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 同団体は2014年9月の旗揚げ以来、「地元板橋に元気と笑顔を!」をモットーにプロレスを通じて板橋区内の商店街活性化や地域振興に力を入れて精力的に活動を展開。代表兼レスラーのはやて選手とイタバシマスク選手の所属レスラーのほか、商店街・町会公認レスラーで構成する覆面レスラーチーム「いたプロヒーローズ」と悪役レスラーとの対立を軸に、笑いあり、痛みの伝わるシリアスな攻防や華麗でアクロバティックな空中技ありのバラエティーに富んだ構成で各大会満員御礼の盛況ぶりを見せている。

 商店街・町会公認レスラーは、上板橋北口商店街公認の「グレート・ピカちゃん」、ハッピーロード大山商店街公認の「ハッピーロードマン」、中板橋商店街公認「なかいたへそマスク」、舟渡町会公認「マスクドふなどん」、板橋宿不動通り商店街公認「いたばし不動ッピー」らのほか、「ハッピーロードマン」のライバルとなる「ハッピーロードマン・ダーク」(いたプロダークヒーローズ)や、今年7月には初のヒロインレスラー「キューティー・ピカちゃん」もデビューしている。

 今大会では3試合が行われ、メインイベントの6人タッグマッチに出場した新ヒーロー「トキワダイオー」は、試合会場となった常盤台小学校副校長・下島幸泰さんによる同校校歌イントロのピアノ生演奏から沢田研二さんのヒット曲「トキオ」に転じる入場テーマをバックに、水色の覆面とコスチュームでさっそうと登場。来場者の手拍子と歓声を受けながら、選手コールでは「ときわ台駅前ロータリーの噴水から生まれた、常盤台の守り神」と紹介された。

 試合は、はやて選手とこまち選手をタッグパートナーに、アグー&レイ・ガト&中里哲也選手組と対戦。最後、コーナーポスト最上段に登ったトキワダイオー選手が中里選手へ「ときわ台駅前ロータリーアタック」を浴びせ、3カウントを奪ってデビュー戦勝利を自ら勝ち取った。

 常盤台1・2丁目町会の会長・岩崎忠雄さんは大会終了後、「同じ東武東上線沿線で隣の大山でも上板橋でも商店街独自のレスラーが活躍しているのを見て、うらやましく思っていた。常盤台にも新たなヒーローをと私もアイデアを出し、夏から企画を進めてきた」と話す。

 同駅北口改札に隣接する常盤台交番前には、2007年2月に自殺企図で踏切内に侵入した女性を助けた際に急行電車にはねられて殉職した宮本邦彦警部をいたむ「誠の碑」が建てられ、駅前ロータリーでは地元の町会・商店街振興組合によって現在も年3~4回コンサートが開かれている。今年5月には、常盤台1・2丁目町会の主催で「宮本警部追悼10年ロータリーコンサート」を催していた。

 岩崎会長は「大人も子どもも楽しめる『いたプロ』の大会を、今後も1年に1回は開催したい。ロータリーコンサートと併せて、地域の活性化につながれば」と期待を寄せている。

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