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板橋十景「板橋」の桜がライトアップ 歴史ある商店街の夜にも活気

ライトアップは18時ころ~22時。薄ピンクの照らされた幻想的な眺めで、夜桜見物客の目を楽しませている

ライトアップは18時ころ~22時。薄ピンクの照らされた幻想的な眺めで、夜桜見物客の目を楽しませている

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 旧中山道と石神井川が交錯する「板橋」で3月30日、川沿いの桜のライトアップが始まった。

「板橋」の欄干から石神井川を見下ろした昼間の眺望も人気が高い(写真)

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 旧中山道沿いに広がる仲宿商店街と板橋本町商店街を結ぶ位置に架かる「板橋」は、地名の由来になったともいわれる歴史ある区内観光地の一つ。2003年2月には、区制施行70周年を記念して区内の自然景観・都市景観・名所・旧跡・イベントなどから選定した「板橋十景」の一つにも選ばれ、同区観光の定番スポットとなっている。

 その足元を流れる石神井川には、区内上流(桜川地区)から下流(加賀地区)の両岸に、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラ、オオシマザクラなど1000本を超える桜が植えられ、毎年開花時期になると区内屈指の桜の名所として、川沿いを散歩したり周辺の軒先や公園で花見を楽しんだりする多くの人たちでにぎわっている。

 中でも「板橋」は、周辺に「縁切榎(えのき)」や「近藤勇の墓」などの観光名所も多く、川に沿ってずらりと並ぶ桜を鑑賞しながら朝から晩まで多くの人が立ち止まり、カメラやスマホで撮影する絶好の記念撮影ポイントになっている。同区では、2010年から美しい桜を夜間も観賞できるようにライトアップを行っており、夜桜による「板橋十景」の宣伝と商店街の活性化を図っているという。

 夜桜見物に夫婦で訪れていた50代女性は、「今年は開花が遅れて地域の桜祭りが中止になり、雨も降ってお花見会がまだできていなかった。ライトアップが始まったと聞いて外食ついでに立ち寄った」といい、「週末は晴れれば公園でお花見会をしてどんちゃん騒ぎをする予定だけど、人の少ない時間帯にここで静かに夜桜を眺めるのも風情があって良い」とほほ笑む。友人とスマホ撮影していた20代女性は、「友達はまだ誰も夜桜写真をSNSに投稿していなかったので、一番乗りと思って駆け付けた。帰り道で写真を選んで、LINEとインスタグラムにアップしたい」と話す。

 桜は現在満開を迎え、夜の暗さが増してくると、薄ピンクの照明に照らされた桜の花びらが闇夜に浮かび上がり、道行く人は幻想的な眺めを満喫できる。

 点灯時間は18時ころ~22時。桜の見頃が終わるまで実施される。

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