板橋区内製造業を中心とした企業が製品や技術をPRするビジネス展示会「いたばし産業見本市」が11月13日~15日の3日間、板橋区立植村記念加賀スポーツセンター(板橋区加賀1)で開催される。
同イベントは1997(平成9)年に始まり、今年で29回目を迎える城北地区最大の産業の祭典。13日・14日は、光学・精密機器や印刷関連、機械、鉄鋼、化学などの区内製造業を中心とした88の企業が製品や技術のPRや商談を行う「ビジネスデー」、15日は、子どもたちが区内の産業や技術力を学べるプログラムやスタンプラリーなどを行う「パブリックデー」として開催する。
初日の基調講演では、トーハツの日向勇美(いさみ)社長が登壇。「100年企業の挑戦『グローバル市場への道』」をテーマに、老舗企業として世界市場に挑む戦略を語る。理研計器による協定締結記念講演や、タニタ、チノー、トプコンなど区を代表する企業によるパネルディスカッションも予定。最新技術とグローバル展開をテーマに、板橋発のものづくりについて語る。
14日には、国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンさんが登壇。「モーリー流 世界の動きとこれからの日本」と題し、世界情勢と日本の製造業の未来を独自の視点で語る。さらに、産業ミュージアム開設準備セッションとして、「板橋から世界へとつながる<線>~物理学の聖地から語る今と昔、そしてこれから」を予定する。
最終日のパブリックデーのオープニングイベントでは、パリオリンピックフェンシング日本代表の江村美咲選手が登壇。「板橋から世界へ! 多機能共同建設プロジェクト&江村美咲選手トークショー」を行う。世界最大級のロボット競技会「FIRST LEGO League」でプレゼンテーション部門1位を獲得した、区内の小中高生によるチーム「TEAM NARIOKA Stella」がプレゼンテーションを行う。他に、科学やものづくりが学べるワークショップ、世界のことやルールについて業界のプロや大学の教員から学べるラボ、防災×テクノロジーの展示などを行う。
板橋区産業振興課の本間慎一郎さんは「本年度は『いたばしから世界への架け橋となる3DAYS』と称して、板橋から世界で活躍する歴史ある企業や板橋発の技術や製品を紹介するとともに、区がハブとなって、大学、研究機関、企業、各種団体などとの連携により、幅広い分野の最新技術や知見に触れる機会を提供しているので、ぜひ来場いただければ」と呼びかける。
開催時間は、13日・15日=10時~17時、14日=10時~16時。入場無料。